メイクリーンの技術

◆宗教用具(仏像・仏壇・仏具・神具など)の独自のメイクリーン再生技術

日本の伝統技術は「物には寿命があるが、やり直しして大切に使うことを前提に作り上げられている」

ことです。

すなわち、素材を傷めずに簡単に分解して傷んだ箇所を修復しやすいように、制作時に工夫されています。

それが、２０世紀後半、材料代よりも人件費が高騰したために、物を大切にする精神が廃れ物を大切にしない

「使い捨て時代」に変りました。

しかし２１世紀に入り、資源には限界があることと使い捨てでは環境破壊が進むことが理解され、

「もったいない」が環境保護のキーフレーズとなって世界に広がってきました。

物を大切に扱い、使えるものは捨てない、限りある資源を循環させようという精神です。

メイクリーン再生技術は制作当時の伝統技術と材料を「汚れている」というだけでゴミのように捨ててやり直す

のではなく、将来の再生を考慮した可逆性手法を採用しながら、できるだけ昔の輝きを甦らせる環境にも優しい

独自に開発したものです。

最近、メイクリーン手法を真似たメンテナンス業者や宗教用具業者が伝統技術のお洗濯の化学理論が不足

していることから、お客様の安い料金に応えようと伝統技術を無視した略式とか簡単、簡略などと称する

間違った洗濯方法を採用し、後になって宗教用具を傷める結果となっていることが数多く見受けられます。

また、メイクリーンは洗いと修理の現場仕事ですから、安い外国(特に中国など)に仕事を回すことなく

日本の職人に仕事を依頼し、伝統技術の継承に力を注ぎます。