最近は、高額な伝統工芸の宗教用具以外はホゾや継ぎ手の手間を省いた
釘打ちやガンタッカーでとめていることが多いです。この場合は洗濯時に
宗教用具をばらすことが困難になり、無理して分解しますと宗教用具本体を
傷つけることになります。また、従来のお洗濯のように、ばらして金箔、
塗装などをすべて剥がして塗り替えますと、費用も時間も非常にかかりますので、
お客様の大多数はそのような高額になる方法を敬遠され、もっと安く、
早く仕上げてもらう方法を希望されます。
その様なご希望をかなえるメイクリーン特許泡洗浄(以後泡洗浄と略称)は
お仏壇をばらさずに修理修復できる唯一の方法です。
従来の宗教用具をばらさずにカ性ソーダ水溶液や洗剤(界面活性剤は20%で
残り約80%は水)で洗い、ススギに大量の水使用する湿式洗浄には次の
問題点が発生します。
@ カ性ソーダー水溶液や強アルカリ洗浄剤は水質汚染になります。
A ホゾや継ぎ手に入り込んだ水が蒸発せずに残留し、濃縮されて木部や
釘などの金具を傷めます。
B 大量の水の使用は宗教用具を水浸しになることを意味し、木材の反りや
割れのトラブルになります。多くの原因は木地が湿気や水分を吸収して膨潤し、
乾燥により収縮し、亀裂や割れ、反りを生じます。
それに対して、泡洗浄は水の代わりに泡とアルコール溶剤を使用している
ため、乾燥が早く、養生タオルで吸収して破棄できる液量です。アルコール溶剤
は簡単に分解され、公害汚染の対象にはなりません。
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