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メイクリーンの技術
◆メイクリーンの本漆(以後本漆Mと呼ぶ)本漆Mは現場において、漆にかぶれることなく塗ることと現場で乾かすことができる本物の本漆です。 これを可能にするためにメイクリーンは本漆施工士を育成しますが、現場で作業する簡単な漆補修に 限られ、本格的な塗り直しは工場に搬入して漆職人が作業します。
(1)漆の乾燥(硬化反応) ウルシオールの側鎖Rは二重結合が多く含まれていて酸素を吸収しやすくなっています。 この二重結合(不飽和部分)が酸素によって酸化されますと、ヒドロペルオキシドというものができます。 そして、さらにウルシオールの骨核と反応して高分子化すると推定されています。つまり天然漆は 大変複雑な化合物になって丈夫な塗膜を作ります。
(2)漆かぶれ 漆のかぶれはアレルギー性接触皮膚炎と呼ばれています。 アレルギーというのは、体に入ってきた異物を排除する「免疫」が体に悪影響をもたらす反応の総称で 花粉症などもアレルギーです。つまり、花粉は確かに異物ではありますが、普通は特に排除する必要もなく 無視されます。これを排除しようと体が過剰反応し、その際不快な症状が出るというのがアレルギーです。 ただ、花粉症と違うのは、花粉症は花粉に対して身体が作ったIgEと呼ばれる物質(抗体)に対して、 漆かぶれはT細胞とよばれるものが主役(IV型のアレルギー)で、このことから、漆に触れてから症状が でるまで1-2日程度時間がかかります。(遅延型反応) (3)本漆Mの特徴 漆の硬化反応とかぶれ原因には相関関係がありますが、本漆Mはかぶれ原因を化学反応で減少させて いるにもかかわらず、現場でも硬化できる分子構造式になっています。
見苦しくなった漆・金箔を下地からきれいに甦らせます。 ◎引き戸の場合
下地がめくれあがり、金箔も剥がれ、ロウソクなどもこびりついていました。 お客様はいつも気にされていたらしく「せっかくおじいちゃんが買ったものなのに、こんな状態で申し訳ないな。」 と、おっしゃられておりました。 全て劣化した漆・金箔は、剥がして下地からやり直しました。 お客様も「汚れていたのでずっと気にしていて、法事を迎えるのがかなり憂鬱でした。 これで気持ちよく法事を迎えられる。」と、大変喜ばれておられました。
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寺院仏具・仏像 / 洗浄 修復 洗濯 専門店
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