本坪鈴はお宮や神社の拝殿などの前に吊るす鈴で、振り鳴らすによって神様をお迎え、
その音色によって邪気を祓い清めるとされています。
始めの頃の真鍮製の本坪鈴はまぶしい程の黄金色に輝いていましたが、
長年の雨風に曝され錆も傷んで汚くなってきました。
今回の本坪鈴の表面は凹凸や割れがひどく、本坪鈴職人でも磨き込むのが難しく、
新しい本坪鈴に買い換えるのが通常です。
稲荷神社の宮司さんは、その汚れて傷んでいた本坪鈴の伝統を残し、
形状のままでキレイにしてくれないかとメイクリーンに希望されました。
メイクリーン還元剤で錆びた本坪鈴を柔らかく処理して、錆びた表面を還元し、
次に特殊研磨でキレイに仕上げました。
研磨のやりにくい複雑な細工や大きな真鍮仏具(菊りん灯など)などにも還元剤、
特殊研磨でキレイに仕上がります。
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