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『日蓮宗「彩色鏡バレン型人天蓋の修復」』

「人天蓋」「にんてんがい」。厳具(しょうごんぐ)のひとつ。

元々は、インドで強い日差しを避けるために使用した日傘が由来。
王侯貴族が用いる日傘は特に豪華に作られ、権威の象徴の一種でもありました。
後に仏の装飾具となりました。

今回は前回投稿分の三十番神に続く修復になります。
「人天蓋」「にんてんがい」、導師を覆うように吊るされています。
主に木製で、彫刻、金箔押しや彩色が施されている。

ご依頼を受けました理由の一つにあたる、総鏡張り・異色の人天蓋がお祀りされています。
天蓋の内部には素晴らしい彩色が施されているのですが、なかなか、下に潜り込まないとはっきりと見えないのが残念です。

しかしながら、こちらのお寺様の人天蓋は、素晴らしいことに総鏡張りになっています。ただ、折角の鏡が、くすんでしまい、一部接着も弱く、いつ取れてしまうかわからない危険な状態でした。

画像を参照ください。

施工前

今回の施工は多岐に渡り、施工の種類も様々です。

下地からの調整が必要なものから、現場で洗浄・修復が可能なものまで。

人天蓋の場合は、鏡の部分が金具で取り外し可能「バレン」。
バレン部分のみを工場へ持ち帰り、瓔珞部分の修復は現場対応させて頂きました。

施工後

綺麗になった天蓋に映り込んだ素敵な天女を檀家様一同、
大変喜んでいただき、職人冥利に尽きる現場になりました。
ありがとうございます。